1MOREから9/15に新発売された、「フィット オープン イヤーバッズ S50」のサンプルを頂いたのでレビューします。
1MORE S50は、一般的なカナル型イヤホンと異なり、耳を完全に塞がないオープンイヤー型の左右分離型(TWS)のイヤホンです。
1MOREというメーカーにあまり聞き馴染みがないという方もいるかも知れませんが、スマホの普及初期から有線イヤホンから完全フルワイヤレスイヤホンなど、様々な形態のオーディオ製品を展開しているメーカーです。手の届きやすい価格での販売はもちろん、オーディオ専門メーカーとして競合メーカーにはない音質の良さや機能などを有している製品も多々あります。
1MORE フィット オープン イヤーバッズ S50
提供: 1MORE INTERNATIONAL LIMITED
パッケージ
パッケージデザインは最近の1MOREのハイエンド製品に似ています。ただ、形状や装着方法が特殊なため、他の1MORE製品にはない装着ガイドの紙が入っていました。
中央にメッシュのあるイヤホン、なかなかに斬新です。
付属品として充電用のType-A to Type-Cのケーブル、専用設計の特殊形状なイヤーピースのサウンドループ(XS/S/L/XL)、巾着状の収納ケースが付属しています。
出荷時に装着されているサウンドループはMサイズですが、その他にXS,S,L,XLが付属しています。
XSのみ、他の4サイズと異なり惑星上の隙間がない設計です。フックのみでイヤホンを安定させることになるので、下位モデルのS30の装着感に近くなるのではないかと思います。
外観
TWSイヤホンにしては大きな形状ですが、本体の多くが耳掛けフックとなっているので、重さは特に気になりませんでした。
Qiによる無線充電に対応したイヤホン充電ケースですが、ここ数年のTWSイヤホンのケースと比較すると大きめです。
上記写真は左から、SONY WF-1000XM4、1MORE EVO、1MORE S50です。
耳掛けフック部分まで収納できるサイズになっているため、ズボンのポケットに忍ばせるには少し大きいです。
側面には充電状況の確認出来るLEDインディケーターがついています。
ケースのヒンジ下に給電用のType-C接続ポートがあります。
不思議な形状のサウンドループ
上記の写真中央にある惑星のような形をしたパーツが、一般的なイヤーピースに相当する「サウンドループ」というパーツです。
カナル型イヤホンのイヤーピースは耳の中での密着性を上げたり、イヤホンの位置を安定させるために用いられます。イヤホンの位置を安定させるという点では同じですが、S50の「サウンドループ」はイヤホンの振動板との距離を適度に遠ざけて外の音を取り入れられる設計になっています。
装着感と音質
オープンイヤーというと、私の中ではiPodなどのオーディオ製品や少し前のスマホなどに付属していた試供品のイヤホンのイメージが強く、低音がしっかり伝わらないスカスカな音だったり、カナル型に比べて安定しない装着感という固定観念がありました。
しかし、1MORE S50は想像以上に低音がしっかりと聞こえ、サウンドループのおかげで一度ベストな定位を見つけると安定して耳に収まるので、私の固定観念を打ち破る出来の良さでした。
コンセプトとして類似している骨伝導イヤホンとも異なり、耳元でスピーカーがなっているのに外の音もしっかり聞こえるという印象です。骨伝導では性質上抜け落ちてしまう音の領域もカバーできているように感じました。
総括的な何か
オープンイヤー型イヤホンとして良く完成されていて、新しい可能性を感じる製品でした。
イヤホン本体は防水に対応しているため、ウォーキングやランニングのお伴に良いイヤホンかもしれません。
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