水月雨 MoonDrop CHU (竹)レビュー。中高域が気持ちよく、アニソンや音ゲーがもっと楽しくなるイヤホン!

イヤホン
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水月雨ことMoonDropから2022年4月に新発売された「MoonDrop CHU – 竹」のマイク付きモデルをSHENZHENAUDIOで購入したのでレビューします。

初めての水月雨だったのですが、非常に満足感が高く音楽を聞くのが一層楽しくなり、毎日使っています。

価格からは考えられない自然で音のきめ細かさと、高音のきらめきに驚かされます。

時代は「Bluetooth、TWSだろ?」って人にも是非一度手に取ってもらいたいイヤホンです。価格的にも手を出しやすいので、この1台でMoonDropの凄さが伝わると思います。

水月雨 MoonDrop CHU – 竹

スペック

ドライバー:10mmダイナミック
インピーダンス:28Ω
再生周波数帯域:10 – 35,000Hz
感度:120dB
プラグ:3.5mmジャック
筐体素材:亜鉛合金
振動板:チタンPVDコーティング

パッケージ

購入したキッカケは、このパッケージといっても過言ではないです。

恐らくこのイラストは、MoonDrop(水月雨)のキャラクター「水月友希(みつきゆき)」が、かぐや姫のコスプレをしているといったところなのではないでしょうか。

雅で可愛くないですか?

「こんなん買っちゃうでしょ」って感じでポチポチで発売翌日には購入してました。

Vtuberっぽいマーケティングも計画中?中国版ニコニコ動画bilibiliでは、一度だけ水月友希が喋っている動画がアップされています。MoonDropの社長さんが日本のオタク全開っぽいので、こういったことには明るいみたいですね。(MoonDropの前作は、明らかに「冴えない彼女の育て方」を意識したKATOでしたし)

 

付属品

付属品はこの価格帯としてはかなり充実しています。

  • 清泉 – Spring Tips イヤーピース(S/M/L)
  • イヤーフック
  • フェルト素材のキャリングポーチ

この価格帯で付属してくるイヤピを最低限のものにするメーカーが多い中、MoonDropは自社開発で自慢の「清泉 – Spring Tips」を付属品として付いてきます。

これは結構凄いことで、単体で買うとMoonDrop CHUが0.5個分くらい値段がするんです。

「単体販売だから値段吊り上げてるのでは?」という声もあるかもしれませんが、素材や形状にこだわっていて、この価格でも納得できる特別なイヤーピースに仕上がっています。

流石に付属ケースまで十分にコストを掛けられなかったのか、フェルト素材感が溢れ出てるものになっています。

水月雨のロゴが何とも良いので、このケースは鑑賞用にします。

SHURE掛けをサポートするフックが付属していますが、使ってません。

普通にケーブルだけで安定させられるので、特に必要ありませんでした。

外観

表面から見ると楕円形のシンプルなデザインですが、裏側はカスタムIEMっぽい見た目になっています。

イヤホンの軸の先端のフィルターにはMoonDrop独自の特殊な目詰まり防止フィルターが採用されています。

MoonDrop CHUにとって最大弱点は、リケーブルが出来ないこと。これだけは残念な点です。

もし、脱線したりした時に諦めて買い直すしかないんですよね…。

そんなリケーブル出来ないケーブルの質ですが、ややゴムゴムして少し癖が付きますが、実用十分なのではと言った感じです。

噂によるとMoonDrop Quarksの色違いらしいです。

マイク付きモデルなので、R側にはコントローラーが付いています。コントローラーの裏側にマイクがあります。

プラグ部分はL字になっています。

音質

開封直後にイヤホンを耳に入れ、音楽を再生してみると「お、ボーカルがクッキリだ!」と感じました。

イコライザーで中域を上げたという感じとはまた違った感じで、よく言われる「高音が輝く」という言葉に「なるほど」と思わされました。

高域がキラキラというとキンキンと刺さる感じなのでは、と思う方も居るかもしれないので補足すると、そういったことはなく、高い音は自分の上の方をスッと抜けていく心地よさのある感じです。

これまでSHURE SE215をメインに使っていたので、この感覚が凄く新鮮で、心踊りました。

音の傾向としては、中高域重視で低音は控えめといった感じです。低音は控えめながらも、ちゃんと存在しているので、安っぽくない、とても高級感のあるゴージャスな音になっています。

この価格帯だと、低音に思いっきり舵を切っているイヤホンなどが多いですが、CHUでは原音に忠実で自然な感じの音を出してきます。

e☆イヤホン店頭で試聴したMoonDrop Airaに結構近い印象だったので、これがMoonDropらしさなのかなと思います。

音場感は意外と狭めで、一部屋の中にいろんな楽器がギュッと集まっている感じです

解像度としては、非常に高く、どんな曲を流しても、きめ細かい音がちゃんと聞こえ、ちゃんと楽器の音を把握できます。

耳を澄まして聞いていると、1つ1つの楽器の音、ボーカルの音が聞き分けられるのに、なんとなくフワッと聞いていると、1つの音にまとまってくれるので、聞き疲れしません。

比較

実は、MoonDrop CHUを購入する前にTRIPOWIN Leaという、同じくらいの低価格イヤホンを購入していました。

当然ながらこの価格帯なのでケーブルやイヤピは最低限のものなわけで、イヤピはSpinFit CP100+、ケーブルはonsoのものにリケーブルして使っていました。

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購入した理由は、振動板にMoonDrop Airaと同じLCP(高分子液晶ポリマー)を採用していて、MoonDropっぽい音に仕上がっていると話題になっていたからです。

何故か手元に届いたものは位相が逆でリケーブルを逆さまに挿さないと、定位がおかしなことになる不良個体だったのですが、音自体は確かにMoonDropっぽい感じです。

そんな、TRIPOWIN Leaですが、MoonDrop CHUの到着までは、結構お気に入りで頻繁に利用していました。

到着後に、ホンモノと聞き比べてみると、あらゆる点でMoonDropの勝ちだな、と感じました。

まず外観ですが、素材こそ似ているものの、加工具合が全然違います。

つや消しの綺麗さ、形状で、MoonDropとは大きく差があります。

同じ価格帯なので、MoonDropが如何にコスパが良いのか、これで伝わるのではないでしょうか。

続いては、サイズ感ですね。

日頃からSHURE SE215を使っている自分としては、筐体は小さい方が嬉しいです。

TRIPOWIN Leaも、イヤホンとしてはサイズの小さい方ですが、MoonDrop CHUはもっと小さかったのです。この点でも、やっぱりMoonDropが勝ってしまいました。

音質に関しても、解像度が全然違います。

リケーブルしたTRIPOWIN Leaなら、この値段としてはかなり頑張っているのですが、MoonDrop CHUが圧倒的過ぎて勝てないのです。

高音の聞こえ方も、MoonDrop CHUのほうが心地良いです。

TRIPOWIN Leaは、リケーブルが出来るのでMoonDrop CHUより拡張性があるのですが、それを考慮しても結果は同じだ、と感じました。

TRIPOWIN Leaがダメなのではなく、MoonDrop CHUが価格の割に完成度が高過ぎて、強すぎる敵になっているという気もします。

総括的な何か

アニソン好き、ボカロ好き、音ゲー好きなら取り敢えず聞いてみて!と言いたいイヤホンです。

日頃からアニソンやらノベルゲーの音楽を聞いているので、ド・ストライクでした。

音ゲーをするときにも使ってみたのですが、SEの聞こえ方が気持ちが良く、新鮮な感覚で久々に音ゲー欲が出てきました。

スマホやPCにアンプなしで接続しているのに、ここまで自然な形で音の聞こえ方を変えられるのかと感動しました。

1つ言うなら、リケーブルさせて欲しいということくらいですかね。それ以外で不満点が全く無いです。

音の傾向的に、高域や低域だけに集中させる感じではないので、多くの人を満足させられるのではないでしょうか。(もちろん、低音ズンドコを求める方は流石に他を探した方がいいかもしれないですけど)

と、とにかく満足度が高すぎるイヤホンでした。

販売ページ

海外向けには20ドルで販売されているのですが、円安の影響を受けて日本での販売価格は4千円前後となっています。これが国内販売価格で3千円切っていたら、大騒ぎだったかもしれないです。

もちろん4千円台でも競合イヤホンと十分タメを張れると思います。

ちなみにAliExpressでは日本向けには発送出来ない制限があるようで販売されていません(ページはあるものの、輸送地を日本にすると注文できない状態)。代理店契約の関係でそういった制限があるっぽいです。

一応、HiFiGoや今回利用したSHENZHENAUDIOでは日本向けに発送できていますが、いつまでやってくれるか分かりません。

HiFiGoでは100ドル以下だと送料が掛かりますが、SHENZHENAUDIOでは送料無料なので、SHENZHENAUDIOがおすすめです。輸送は4PX経由のシンガポールポストでした。

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