Chuwi Hi9 Air レビュー。大画面ながら美しいディスプレイを搭載。

4.0
タブレット
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こんばんは、Till0196(@Till0196)です。

中華タブレットメーカーといえば、多くの人はChuwiではないでしょうか。
ChuwiのタブレットはWindowsとAndroidのデュアルブート機であることが多いです。

しかし、今回レビューするChuwi Hi 9 AirはAndroid特化して、そこそこ性能の良いHelio X20を搭載したAndroidタブレットです。

Chuwi Hi 9 Airは中国発送のECサイトの老舗Banggoodよりご提供頂きました。

Chuwi Hi 9Air

スペック

CHUWI Hi9 Air

CPU:MTK6797 Helio X20 Deca Core
GPU:ARM Mali-T880 780MHz

OS:Android 8.0

RAM:4GB DDR3
ストレージ:64GB EMMC

画面:10.1インチIPS
解像度:2560*1600

カメラ:インカメラ5.0MP、アウトカメラ13.0MP

Wi-Fi:
802.11 a / b / g / n / ac(2.4GHz、5.0GHz対応)

Bluetooth:Bluetooth4.2

モバイルネットワーク:
GSM:2/3/5/8
WCDMA:1/2/5/8
LTE:1/2/3/5/7/8/20/40

バッテリー:8000mAh

重量:550g
サイズ:241.7*172*7.9mm

GPS対応、加速度センサー、microSD(128GBまで対応)

スマホ用CPUであるMediaTek Helio X20を搭載しているので、LTE通信や電話をすることも出来ます(後ほど詳細に解説しますが、モバイル通信への安定性には欠けています)。更に出荷時にAndroid 8.0(oreo)を搭載しているため、他の中華Androidタブレットの搭載するAndroid7.xのタブレットと差別化を図っています。もちろんOS自体のカスタマイズはほぼ0でAOSPに近いです。搭載アプリもGoogle系アプリが一通り揃っており、怪しいアプリなどはありません。

また、Oreoを最初から搭載しているため、Project Treble対応を予感していました。

実際にTreble Checkで確認したところ、Project Trebleに対応していることを確認出来ました。

Project Treble対応機種でのカスタムROMの焼き方(ほぼ全機種対応)
今回は、Android 8.0以上を最初から搭載した機種に対応することの多い、メーカー依存部分とシステムパーティションを分けるプロジェクトであるProject Treble機能を応用して、機種依存しないカスタムROMの焼き方を紹介していきま...

メーカー公式のソフトウェアアップデートが降ってこなくなった場合でも自己責任ながらカスタムROMで補完することが出来ます。※メーカーによってProject Trebleへの対応具合が違うため、基本動作は出来ても、細かい動作への互換性がどこまであるかが変わってきます。

カメラアプリが無いというレビューを見ましたが、手元のChuwi Hi9 Airにはちゃんとカメラアプリが入っていました。アプリのデザイン的にMediaTek側が用意している汎用カメラアプリだと思います。

今回は、シンガポール経由のEMS発送で到着までに約2週間かかりました。

箱に目立った傷はなく、梱包品質は非常に良かったです。箱にはパックがされていたので、恐らく未開封品です。

(画像撮り忘れていたので開封後に再現。ホントは本体に袋がかかっています)

箱を開けてすぐのところに、雑にカットされた紙にmciroSDとSIMカードの場所が印刷されていました。レビューなどを読んでいると、どこにSIMスロットがあるのか分からないという人が多かったため、憶測に過ぎないのですが、慌てて用意したのではないかなと思います。

付属品

説明書類

基本中国語と英語での記載になります。

注意事項の部分のみ日本語表記がありました。


「Product Inspection Report」には存在しないHDMIポートの結果が載っていてホントに調査したのでしょうか。。。

microBケーブル

最近主流になりつつあるTyep-Cになることを期待してましたが、MicroBでした。
過去の在庫の部品を利用して、全体の値段を下げているのではないでしょうか。

ACアダプタ(ヨーロッパ向け仕様)

変換アダプタは付属していませんでしたが、これを無理して使う必要はないと思います。
変換アダプタを利用すると充電効率が下がるので、別途用意することをオススメします。

外観

表面

10インチの画面は日頃利用するスマホに比べると大きく、迫力を感じます。

「シャープのISP液晶を搭載」とPRしているだけあって、他のタブレットに比べて視野角も広く、表示される画面も美しいディスプレイです。

保護フィルムは予め貼られていて他のメーカーは二重構成ですが、このタブレットは最初から貼ってあるものが本命です。(自分は間違えて剥がしかけて気泡が入ってしまいました)

スピーカー

左右にスピーカーが搭載されていますが、ステレオではなくモノラル用をミックスしたものを左右のスピーカーで流しています。ステレオを楽しみたい方は別途スピーカーを用意する必要があります。

アンプのせいだと思うのですが、音量をある程度大きくしている時に、無音であるはずの画面で耳を澄まして聞いていると「シャー」というノイズが出ていることがあります。かならずそのノイズが出るというわけではなく、偶にその現象がおきます。

音量はかなり大きくでき、音も割れずに再生出来るので、通常利用で不便は無いと思います。

このタブレットにはバイブレーションもついており通知時などではタブレットを振動させることが出来ます。このサイズのタブレットでバイブ付きはあまりないはずです。

背面

背面はフルメタルで、SIMとmicroSDのスロットをかぶせているカメラの周りの蓋はプラスチック製になっています。カメラ部分のプラスチック部分は蓋になっているので、これを開けるとMicroSDとSIM2枚が入るスロットが出てきます。SIMサイズはなぜか主流のnanoSIMではなくminiSIMという謎。

背面がフルメタルなので、中華タブレットの多くが全面プラスチックで「デザイン性はちょっと…」ということが多い中、Chuwi Hi9 Airは高級感のある背面になっています。

また、技適マークはあるものの認証番号が確認できないので表記上問題があります。
※法的情報にも技適マークには触れられていません。

上部

上部にはmicroUSBの差し口とイヤホン用の端子があります。その左右にスピーカーとなっています。
このサイズ、バッテリーのタブレットなのでmicroHDMIの端子があると嬉しいところですが、残念ながら映像出力端子はついていませんでした。MHLにも対応していないので映像出力はクロームキャストなどのワイヤレス経由のみです。

右側

向かって右側には「電源ボタン」、「音量操作ボタン」、「マイクの穴(?)」になっています。
ボタン系がここに全て揃っているので、ボタン位置に慣れやすいです。

アプリ動作感

ピュアAndroidに近いということもあり、最初から日本語に対応していて開封後すぐに使い始められれます。

ただ、第一印象としては、もっさり感がどうしても否めないということです。
Chuwi Hi 9Airが悪いというよりMediaTek製SoCの機種はスクロールやアプリ起動でも、どうしてももたついてしまいます。同じスマホ向けSoCであるクアルコムのSnapdragon系SoCなら低スペックな機種であってもスルスルと動くのですが、GPUが弱いMediaTek製SoCではどうしようもないようです。もっさり感があるとは言えフリーズしている訳ではないのでゲーム動作などは起動してしまえばそこそこ遊べます。

デレステの場合は「3D軽量」でギリギリ遊べるレベルで「2D標準」まで下げれてやっと普通に遊べる感じです。

FGOも起動できて、ストーリー進める分には困らない程度のスペックでした。PUBGモバイルは最小設定でどうにか動くレベルなので、高画質で快適プレー向きではないです。

他のゲームに関してですが、タブレットにしては珍しくVulkanというAPIにしているので、Vulkanに対応したゲームであれば他MediaTekタブレットに比べて動作感は良いはずです。ただ日本のソーシャルゲームでVulkan対応はあまり聞かないので日本でのメリットは微妙なところです。

モバイル通信に関して

Airというだけあってモバイルデータ通信が出来るのが特徴となっていて、それを期待されている方もいらっしゃるでしょう。

実機でSIMを入れて見たのですが、一応手元にあるdocomoとauのSIMで電波は掴みました。

ただ、docomoならSIM読み出しは出来てもアンテナピクトが立たず一向に通信出来ないことが多く、実用性が微妙です。一度電波を掴めば、再起動するまではそのまま利用できるのですが、なかなかdocomoであることを認識出来ず(モバイルネットワークの通信事業者設定でdocomoを選んでも設定が終わらない)結局圏外のままとなることが頻繁に発生します。発着信はSIM認識が正常な時は「VoLTE」で問題なく利用できます。

auSIMは電波掴むものの「「com.android.phone」が停止しました」が大量発生するのでauでの利用は厳しいと思います。

この2つのことから言えるのはモバイルデータは期待できないということです。Chuwiはスマホメーカーではないので、SIM周りのソフトウェア的なチューニングがイマイチな気がします。個体差がでこうなっているのかもれないので、なんとも言えないです。

総括的何か

全体的に見ると最近見なかった正統派Androidタブレットですが、ところどころ荒い面が目立ちます。

とはいえ、画面の表示が他のタブレットより美しいので、動画視聴や3D描写のないソシャゲーをするのであれば向いていると思います。

高性能さを求めるのであればSD660搭載の富士通のarrows TabやKirin 960搭載のHuaweiのMediaPad M5などになりますが、低スペでは無いものの高性能さを求めないのであればChuwi Hi9 Airがバランスが良く値段もあまり高くないので最適です。

販売ページ

Banggood ▷ Chuwi Hi 9 Air
Banggoodアプリ ▷ ダウンロード

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