1MORE EVO レビュー。完成度の高い美しい筐体、ハイレゾLDACプロファイル対応、最大42dbのノイキャン搭載のハイエンドTWSイヤホン

イヤホン
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イヤホンメーカー1MOREのフラッグシップモデル「1MORE EVO」をメーカーより頂いたのでレビューします。

他社メーカーのハイエンドシリーズより値段が安いにも関わらず、筐体の素材、デザイン共に素晴らしいものになっています。音質に関しては「BAドライバー」と「ダイナミックドライバー」を組み合わせたハイブリッドドライバーを採用しているので、音を表現するポテンシャルが高いです。

付属アプリ内に搭載されたSound ID機能で好みの音に調整することが出来ます。ドライバーの性能が高いので、このSound ID機能が良い仕事をしているように感じました。

1MORE EVO

提供: 1MORE

スペック

モデル:EH902
イヤホン重量(片方):5.7 g
充電ケース重量:46.9 g
総重量:58.3 g
イヤホンサイズ:22.03 × 20.69 × 25.11 mm
充電ケースサイズ:66.60 × 28.61 × 38.65 mm
イヤホンバッテリー容量(片方):48 mAh
充電ケースバッテリー容量:450 mAh
イヤホン充電時間:1 時間
充電ケース充電時間:2 時間
連続再生時間*ANC ON
イヤホン(片方):5.5 時間
充電ケース併用:20 時間
連続再生時間*ANC OFF
イヤホン(片方):8 時間
充電ケース併用:28 時間
インピーダンス:32 Ω
通信距離:10 m(見通しの良い状態で)
Bluetooth 仕様: Bluetooth® 5.2
対応Bluetooth ブロファイル: HFP / A2DP / AVRCP
入力:5V 1A
作動温度:0 ℃ ~ 45 ℃
周波数帯域:2.400 GHz ~ 2.4835 GHz

仕様はテストデータによるものです。
*再生時間は、 AAC で 50% の音量での、実験室で測定されたデータであり、設備の設定、環境、使用状況など様々な要因によって異なる場合があります。

スペック情報は上記の通りです。

完全ワイヤレスイヤホンとしては珍しく、BAドライバーユニットとダイナミックドライバーユニットのハイブリットにユニットになっています。ハイブリットドライバーによって幅広い音域を忠実に表現できます。

アクティブノイズキャンセリング機能は「ディープモード」「マイルドモード」「WNR(風切り低減)モード」「スマートモード」4種類搭載されています。

スマートモードは他の3種類を自動で切り替えるというわけではなく、周りのノイズ量に合わせて段階的にノイズキャンセルの度合いの調整が行われていました。

複数のマイクによってクリアな音声通話を実現しています。1MOREのフラッグシップモデルのため、音を鳴らす部分だけでなくマイクにも最新技術が取り込まれています。

SONYのフラッグシップモデルWF-1000XM4のイヤホン単体でANCオンの時の連続再生時間が最大8時間であることに対して、1MORE EVOは最大5.5時間と短めになっています。ケース利用時は、1MORE EVOの方が4時間分長いです。

重さに関しては、1MORE EVOのほうが1.6g程軽いので、連続再生時間に関しての良し悪しは利用者次第と言えるのではないでしょうか。

パッケージ

パッケージはこんな感じです

側面にはCES2021、LDACコーデック、SoundIDなどが印刷されています。

開封すると、手書きのコンセプト図が印刷されています。

付属品

付属品はイヤーピース、ケーブル、ステッカー、説明書です。

説明書は多言語対応のため分厚くなっていますが、日本語のページは数ページ程度です。

外観

イヤホンのデザインに高級感があります。

ケースはこんな感じです。コンパクトで持ち運びやすいです。質感も非常に良く、少しひんやりしています。

型落ちになりますが、SONYのハイエンドモデルWF-1000XM3とくらべてもこのサイズ感です。

イヤホン本体はこんな感じです。ハイブリットドライバーを搭載しているためか、やや太めです。

フィルターの目は細かいです。

斜めから見るとこんな感じです。

装着感・遮音性

装着感は、比較的良好ですがデザインを重視しすぎたのか、左右で同じ角度で耳に入れるのが難しいです。上手く同じ角度にできないと左右で聞こえ具合が変わってしまうので、装着に慣れが必要です。

こちらは過去にレビューしたNothing Ear(1)ですが、うどん部分が安定性や角度をベストポジションにしてくれるので、スッと位置が決まるNothing Ear(1)の方が優れいてると感じます。

ただ1MORE EVOは角度調整が難しいだけで、落ちやすくはないので耳の収まりは良いです。

以前使っていたSONYのWF-1000XM3と比較するとこんな感じ。

私はWF-1000XM3を耳に装着して安定しなかったのですが、1MORE EVOなら角度調節は少し手間ですがピタッと安定したので快適に利用できています。

遮音性に関しては形状からなのか低めで、ノイキャンイヤホンWF-1000XM3なのでもう少し遮音性が高くても良いのになと思いました。この部分に関してはSONYのの方が優秀でした。

デザイン性は他社にない良い雰囲気で手元にとっても遜色なくイメージ通りでした。ただ、装着時の角度調整だけは少し不満に思ったので、そこだけが残念でした。

他社製イヤーピースを使ってみる

標準イヤーピースの質は悪くないのですが、今回はせっかくなので他メーカーの完全ワイヤレスイヤホン向けのイヤーピースを使ってみます。

個人的なおすすめイヤピはSpinFitですが、1MORE EVOでは3Dクッション構造と相性が悪く、本体に振動が加わるとポコポコと音がなってしまったので、別のイヤーピースを購入しました。

そこで今回はFinalのTYPE E イヤーピースの完全ワイヤレス用を装着してみました。

付属のイヤピとほとんど同じカラーリングなので違和感もなく、装着感も良い感じです。

付属のものは素材が少し頼りない柔らかい素材だったので長時間利用すると疲れを感じていましたが、Finalのイヤピはしっとりとした素材で付けていても疲れにくいです。

ケースに入れると、やや左右内側に傾いて、外側が飛び出しているようになりますが、蓋が閉まりにくいといったことはなく、実用上は問題なさそうです。

専用アプリ「1MORE MUSIC」

1MORE MUSIC

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1MORE Acoustic Technology(Shenzhen) Co., Ltd無料posted withアプリーチ

専用アプリではノイズキャンセリング機能のプリセット切り替えやファームウェアアップデートを行うことができます。

ボタンの割当(お客様の設定)のカスタマイズ性が少し残念に思います。ダブルタップとトリプルタップしか変更することが出来ず、タップが使うことができません。

他にはマルチペアリング機能の有効化、スマートバイーンイン(イヤホンエージング)機能があります。

マルチペアリング機能は、同時に2台接続して、片方の端末が音を消えれば即時に別の端末に切り替える機能です。複数端末の音をミックスして同時に流せる機能ではないです。

この機能は相性問題があるようで、スマートフォンとタブレット、スマホ2台などであれば良いのですが、Windowsに繋ぐと接続解除するまで他の端末で流れている音を聞くことは出来ませんでした。Windowsで常時ノイズが出てるみたいで、イヤホン側でどうにかできるものではない気もします。

1MOREの機能でデバイスの充電状態を表示する機能がありますが、Androidであればこの機能を使わなくても、接続時に上記画像のようにバッテリーが表示されます。

音質

音質は非常に良いです。この高いクオリティを保ちつつ価格を抑えられているのは、過去に発売した有線イヤホンなどの成果が活きているからだと思います。

デフォルト状態だと重低音がやや強めですが、アプリから設定できるSoundID機能で調整を行うことで自然にフラットな音を出せます。

SoundIDの調整は最初はコツが掴めず中々調整に苦労しましたが、違いを感じなければ「No Difference」を選ぶことをすれば、好みの音に調整できるようになりました。

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過去にレビューした1MORE ComfoBuds MiniのSoundID機能は、イヤホン自体のドライバーユニットの能力が足りず、無理して合わせている感がありました。

1MORE EVOではそういったこと問題がなく、SoundIDで設定した音が気持ち良く再生できています。

BAドライバーユニットとダイナミックドライバーユニットのおかげと感じました。

ソニーによって開発されたハイレゾ用の音声圧縮コーデックであるLDACプロファイルに対応しているだけで、実際の再生能力が伴っていないということはなく、十分に再生能力を発揮できるようになっていると思います。

ノイズキャンセリング・外音取り込み機能に関して

ノイズキャンセリング機能には、「ディープ」「マイルド」「風切低減」「スマート」の4種類があり、ノイキャンへの切り替えは、本体のみで変更出来ますが、種類に関してはアプリでのみ変更出来ます。

スマートは状況に応じてノイズキャンセリング具合を調整してくれるので一番使いやすいかなと思います。

ディープはエアコンや空気清浄機などの音をキレイにカットできますが、大きめのノイズ音などは上手くカットできません。装着感のところで述べた通り、遮音性がそこまで高くないので、ノイズキャンセリングでもやや不利になっているような気がします。

ただ、逆に考えると閉鎖感が少ないので、ノイズキャンセリングが苦手な方でも利用できるのではないでしょうか。

風切低減はノイズキャンセリング具合が下がりますが、屋外で風の吹く環境などで便利でした。

起動時には必ずノイズキャンセリングオフになっていて、自動でオンにできる設定はありません。起動時にノイキャン自動オン設定は欲しかったなと感じました。

総括的な何か

音質とデザインで選ぶならかなり良い選択となりそうなイヤホンです。ボタンのカスタマイズ性や遮音性などの装着感などが良ければ完璧だったのになと感じました。

SoundID機能が便利なので、かなり重宝しています。

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