台湾のイヤーピースメーカーSpinFitから、ハイエンド有線イヤホン向けイヤーピース「SpinFit W1」を頂きました。
これまでのSpinFitのモデルと異なり、低域がしっかり聞こえる様になっています。装着感は過去のモデル同様に何時間でも装着できちゃうくらい快適なつけ心地です。
上位モデルのため、価格は高めに設定されていますが、相応の価値があると感じられます。
W1は、世界初の新採用技術「ダブルウェーブ加工」を採用した「WAVEシリーズ」の第一弾になるとのことで、今後の展開にも期待しています。
SpinFit W1
提供: SpinFit
※2022/07/21時点では「S・M・L」セットのみで、各サイズ単体での販売は行われていません。
パッケージ
シリーズのWAVEらしく、波打った背景です。
「S・M・L」の3サイズが1ペアずつ入っています。
見開きには、「SpinFit wishes you an amazing listening experience with our W1 premium.(SpinFitは、W1プレミアムで素晴らしいリスニング体験をされることを祈っています。)」という文字がありあます。
外観
SpinFit CP100シリーズのポップな色合いから打って変わって、落ち着いたカラーになっています。
軸部分の構造が特徴的です。
傘部分は、他のSpinFitシリーズと同じのようです。
もちもちしていて、長時間の装着していても蒸れずに快適に利用できます。
比較
SpinFit CP100+と比較していきます。
赤い方がSpinFit CP100+、緑の方がSpinFit W1です。
SpinFit W1は、軸が1,2mm程長くなっています。
ただ、SpinFit特有の3Dクッション構造がSpinFit W1では短めになっています。3Dクッション構造が短くなったことにより、イヤホンのノズルの長さが長いものでも快適に装着できるようになりました。
CP100+では、ノズルが長いイヤホンに装着すると、少し本体が浮いている感があったので、これが改善されています。一長一短な部分でもあり、ノズルが短いイヤホンでは3Dクッション構造が減ったことで、SpinFitの良さである柔軟性が少し減ってしまうという点もあります。
KBEAR INKに装着
少し前にレビューしたKBEAR INKに装着してみました。
私は、日頃はMサイズを使うのですが、KBEAR INKの構造的に耳の奥で安定するのでサイズの小さいSサイズが適合しました。
過去のモデルでは低域が減ってしまっていましたが、SpinFit W1では低域がしっかりと聞こえるようになり、イヤホンの特徴を余すことなく聞けるようになりました。
他のイヤーピースでは、装着時のポジショニングが難しかったKBEAR INKですが、SpinFit W1にしてからは、ピタッと合うところでしっかり固定されるので、つけ心地が大きく改善されました。
Shure SE215に装着
SpinFit W1は一般的なイヤホンのノズル用に設計されているので、そのままではShure SE215のような細いノズルのイヤホンには適合できません。
新しいパッケージのSpinFit CP100+に付属している変換アダプタを使って利用しました。
ノズルが短めなので、装着感が悪いかなと思っていましたが、心配無用でした。3Dクッション構造のおかげで、耳の中で安定して装着できました。
SE215でもCP100+では聞こえなかった低域がしっかりと聞こえるようになりました。
個人的にShureのSE215はお気に入りのイヤホンで、非SPECIAL EDITIONも持っていて、大きな差を感じることはなかったのですが、W1で比較してみると低音の迫力に差があることが、明確に分かるようになりました。
総括的な何か
使うイヤホンにも寄るとは思いますが、しっかり適合できれば、最高の装着感と安定感が手に入るので、おすすめのイヤーピースです。ウレタンフォームのイヤーピースと違って、利用すると劣化するようなことが起きないのも良い点だと思います。
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