中華タブレットメーカーの中では、いかに低価格にするかというのが勝負の中心となっていて、スペックに関しては二の次というケースが多々あります。
低価格で低スペックなタブレットは多くありますが、そこそこのスペック(スマホのミドルレンジクラス)を持ったタブレットは、殆ど存在しません。
特に、3Dゲームをそこそこ快適に動かすにはQualcommのチップを搭載していないと厳しいところがあります。
直近で、Qualcommのチップを搭載した有名な中華タブレットとしては、直近でXiaomiが2018年に「Mi Pad 4」として、Qualcomm660のタブレットを販売したのが最後です。
▼当サイトで実機レビューしています。

※現在は生産されておらず、在庫販売となっていて入手困難。
Mi Pad 4はクオリティが非常に高く、殆ど文句なしのAndroidタブレットだったのですが、グローバルモデルが存在せずカスタムROMを焼かないと日本語が使えないなど、色々と不便な点がありました。
今回紹介する「Alldocube X Neo」は中華タブレットとしては非常に珍しく、Snapdragon 660を搭載したタブレットになります。
そして、このタブレットはAlldocubeの英語版サイトで既に告知されているため、最初からPlayストアや日本語に対応している可能性が高いです。
タブレットとしては珍しい、AMOLEDディスプレイやLTE搭載など魅力的なスペックとなっていて、久々に出た期待のタブレットとなりそうです。
Alldocube X Neo
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スペック
OS | Andorid9.0 Pie |
CPU/GPU | CPU: Snapdragon™ 660 AIE Octa core 4 x Kyro260(A72)@2.2GHz 4 x Kyro260(A53)@1.8GHz GPU: Adreno™ 512 |
ストレージ容量 | 64GB (microSDは512GBまで対応) |
RAM | 4GB |
ネットワーク | 2G GSM:B3/8 3G WCDMA:B1/8 3G CDMA:BC0/EVDO 3G TD-SCDMA:B34/39 4G TD-LTE:B38/B39/B40/B41 4G FDD-LTE:B1/B3/B5/B8 Wi-Fi: 802.11 a/b/g/n/ac (2.4Ghz+5Ghz) Bluetooth 5.0 |
ディスプレイ | 10.5インチ 2560×1600 |
入出力 | USB Type-C(OTG、HDMI出力、インターネット共有、QC3.0高速充電 対応) オーディオジャック キーボード用のPogo pin |
カメラ | 背面: 8MP フロント: 5MP |
バッテリー | 7700mAh |
サイズ | 245.9x175.4x7.2mm |
質量 | 491 g |
情報ソース: Alldocube公式サイト
CPUスペック的には、少し前のミドルレンジスマホという感じ。
性能的には、同じCPUのZenFone Max (M2)の動作感と思ってもらって、いいのではないでしょうか。
バンド対応は良くないですが、一応LTEに対応しています。しかも、SIMカードが2枚挿せるデュアルSIM仕様。
最近のスマホではすっかり見かけなくなりましたが、このタブレットではMicroSDに対応しているので、大量の動画を持ち運んだりも出来ます。
Type-Cポートも公式サイトのスペック上ではHDMI出力に対応、となっているのでAlt-modeに対応すると見て良さそうです。(深センの新興メーカーなので、急な仕様変更もあり得ます)
外観
外観部分は、TeclastやCHUWI、Alldocubeの一般的なAndroidタブレットと同じです。
深センの新興メーカーの作っているタブレットは、同時期に出たモデルのデザインが殆ど同じ、ということが多いので、発注元が同じなのかもしれません。
デザインという点では、面白みがないですが、大量生産をすることで、値段を下げている低価格帯のタブレットに、高いデザイン性を求めるのは酷かもしれません。
特徴
AMOLED(有機EL)の美しいディスプレイ
最近発売しているAlldocubeの特色の1つとも言えるAMOLEDタブレット。
通常のタブレットは従来のスマホと同じ、LCD液晶のディスプレイを採用するケースが多いです。
Alldocubeは、他のタブレットメーカーと差別化を図るため、大型のタブレットにも関わらず、AMOLEDのディスプレイを搭載しています。
液晶とは違い、美しい色表現が可能なAMOLEDは、動画視聴を主な用途とするタブレットにはピッタリな仕様なのではないでしょうか。
カメラは、おまけ程度?
フロントカメラで8MP、インカメで5MPとなっています。
おそらく、低価格帯のタブレット向けのカメラを流用すると思われるので、あまり期待できるものではなさそう。
充電は高速充電QC3.0をサポート
7700mAhの巨大なバッテリーを搭載していますが、Qualcomm製のチップということもあり、QC3.0の高速充電が可能。
38分で50%まで充電できるとのこと。
純正外部キーボードをサポート
最近のCHUWIやAlldocubeのトレンドとなっている、Pogo Pin式の外部キーボードにも対応しています。
キーボード付属品モデルとして、タブレット単体とは別に販売予定です。
Bluetooth式とは違って、外部電源なしでサクッとキーボードが使えるので、この性能ならキーボードを別途持っておくのもありです。
総括的な何か
深センの新興メーカーが、Qualcommのチップを使う例はホントに少なく、非常に珍しいです。
以前Elephoneというスマホメーカーが、一度だけSnapdragonのスマホを発売しましたが、それ以降、後継機やSnapdragon搭載のスマホを出すことはありませんでした。

有機ELディスプレイやSnapdragon 660、LTE対応など、最近の中華タブレットでは、見かけない超珍しい仕様になっているので、注目度も高いのではないでしょうか。
価格は、このタブレットの公式製品ページ内の紹介動画で1,499元と書いてありました。
日本円で2.2万円程度です。
現在Banggoodでは、予約販売の開始前ということもあり264.99ドルとなっていますが、実際の販売時にはもっと価格が下がることが予想されます。
メーカーのページに記載されてる2万円程度の値段になれば適正価格という感じではないでしょうか。
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