数年前は、巷でWindows搭載のスティックPCというのが流行り、Intel NUCなどの高性能Mini PCがチラホラ出回っていました。
スティックPCの流行が過ぎたものの、低価格帯のMini PCは、密かに進化を続けていて、今回レビューするBMAX B2 Plusのスペックは、CPUにCeleron J4115、GPUにIntel HD Graphics 600、8GB RAM、128GBストレージ(eMMC)と、悪くないスペックで、価格がクーポンなしで218ドルです。
Banggoodから17,386円で購入できるクーポンが発行されました。
クーポン: BGJPMN62302
適用後の価格: 17,386円
具体的な動作感としてはブラウジング(動画視聴)とメール、オフィスなどは超スムーズに処理できます。
重たい3Dゲーム以外での利用であれば、超実用的なMini PCです。
動作感は低価格ノートPCでの採用の多い、Celeron N4100に似ています。このスペックのPCは家電量販店でも取り扱っているので、購入前に動作感を知りたい方は、試してみるのも有りかもです。
BMAX B2 Plus レビュー
商品提供: Banggood
スペック
CHUWI Hi10 X | |
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OS | Windows 10 Pro |
CPU/GPU | Intel Gemini Lake Celeron J4115 / Intel HD Graphics 600 |
ストレージ容量 | 128GB eMMC |
RAM | 8GB LPDDR4 |
ネットワーク | 2.4G/5G 802.11a/ac/b/g/n Bluetooth: 5.0 |
入出力 | USB Type-C、USB 2.0 x2、USB 3.0 x2、microSDスロット、HDMI x 2、オーディオジャック、LANポート |
サイズ | 12.5 x 11.2 x 4.4 cm |
前述の通り、Celeron N4100と似たスペック、となっています。
RAMが8GBとMini PCにしては、余裕のあるメモリ容量なので、作業をする上でスワップが起きて遅くなったり、フリーズすることがありません。
内蔵ストレージがeMMCの128GBなので、速度はHDDよりは速いけど、SSDより遅いという感じです。
M.2のSSD用の増築スロットがあるので、SSDを別途用意して起動OSをそちらに移すことも出来ます。
配送はJapan Direct MailでOCSを利用
2020年に入って、例の新型ウィルスにより流通に大打撃を受けています。
この商品は、Japan Direct Mailでの発送となり、通常であれば出荷から1週間程度で到着すると定評高い、ANA系の輸送サービスOCSで配送されました。
しかし、例の新型ウィルスにより大幅な遅れが発生し、発送から到着まで11日かかりました。
Banggoodの倉庫から出荷完了が4/6で、OCSの集荷完了が4/8でした。
OCSでの追跡はこのような感じです。手続き完了からフライトまでは、通常であれば24時間以内に行われますが、混雑しているようで4日かかっています。
また、2020/04/18現在では、今回利用されたJapan Direct Mailでの配送がBanggoodで出来なくなっています。
現在デフォルトで利用される配送料金が安い「Air Parcel Register」という配送方法は、他国経由になったり、China Postの遅い配送方法だったり、どのような配送方法で到着するのか不確定なため、あまりオススメしません。
到着には10〜20日程掛かるそうです。
送料が高くなってしましますが、「Express Shipping」であれば、DHLで配送されるため現在でも早く手に入れることができます。
※昨今の状況下でDHLの飛行機も渡航制限を受け、遅延することがあるので、たとえDHLであっても到着が大きく遅れる可能性があります。
化粧箱
今回は日本でそのまま使えるUSタイプにもかかわらず、変換プラグが同封されていました。
本体の小ささの割に大きめの箱です。
外観
表面には2重の保護フィルムらしきシートがはられていました。
剥がしてくださいのシートを剥がしても、この下にゴミが入っていました。ここは残念です。表面作りは綺麗なブラックです。
側面は、MicroSDのポートと空気口とスピーカー用に穴が空いています。
裏面はHDMI2つとUSB(2.0)2つとLAN、12V DCになっています。
表側にはリセット用の穴、イヤホン端子、Type-Cポート、USB 3.0が2つ、電源ボタンとなっています。
背面は、滑り止めになっている足を外すと、ネジが出て来て、SSDの増築が出来ます。
商品ページには別途ケーブルを用意すると2.5インチHDDが増築可能と記載されているので、Banggood担当者に該当ケーブルが販売の有無を聞きましたが、該当するSATAケーブルは販売されておらず、現状はHDDは増築できないそうです。
生産中とのことなので、将来的には増築可能になるかも知れません。
なお、2.5インチHDDのブラケットはあるので、ケーブルさえあれば増築できます。
説明書は日本語に対応しています。
イラストが別の機種になっていますが、一応BMAX B2 Plus用の説明書のようです。
サイズ感
どこにでも売っている生茶のミニボトルと比較して、こんな感じです。
小さくて軽いというのがファーストインプレッションです。
付属品
HDMIケーブル、ディスプレイの裏に取り付ける為のブラケットとACアダプタが付属しています。
初期ストレージ容量
スペック上は128GBのストレージですが、利用可能なのは118GBで、26.5GBがOSに割り当てられています。
OSアップデートなどがあるので、30GBはOSに持っていかれると思います。
OSはWindows10 Pro
OSはWindows10 Proがライセンス認証を通過した状態で入っています。
Proのライセンスは普通に購入すると2万円程するので、まさかのOS代金よりBMAX B2 Plusの方が安いという状態になっています。
Chromeがインストール済み
Chromeがインストール済みですが、英語版のChromeなので、日本語に設定してもフォントがうまく設定できず、中華フォントになります。
フォントに違和感があるので、アンインストールして入れ直しました。
何故かついている内蔵スピーカー
個人的には「いる?」という感じですが、スピーカーが内蔵されています。
別に品質の良いスピーカーではないので、普通のスマホのスピーカーがMini PCについている感じです。
スピーカーの無いディスプレイで利用する際は重宝しそうですが、最近のディスプレイはスピーカー標準搭載の方が多いので、あまり利用することはなさそうです。
TS抜き録画サーバーとして使う
自分は、新居での24時間動作の録画サーバーを主な利用用途として利用を考えていました。
しかし、この用途で使う上で、問題が一つあって、起動時にディスプレイに繋がっていないと、OSを起動させてくれないという問題があります。
BIOSの制御によるものなのかと思うのですが、BIOS設定には、それらしき設定が無く、これの対処はお手上げでした。
ディスプレイなしで再起動出来ないのは、色々問題が出そうなので、ディスプレイエミュレータを買ったのですが、起動後に認識はするものの、起動できずダメでした。
この問題に関しては、色々調べていますが解決策が思いつかず、どうしたものかと言う感じです。
録画サーバーとして、このMini PCは、GPUにIntel HD Graphics 600を搭載しているため、IntelのハードウェアエンコードQSVが利用できるので、低価格ながら高速エンコードが出来ます。
これを使って、録画後の処理(Amatskaze)や、リアルタイムエンコード(TVRemotePlus)が出来るので、テレビチューナーを接続して録画だけでなくリアタイ視聴や、エンコードなどが実用的なスピードで行えます。
ラズパイのハードウェアエンコードはリサイズが出来ないので、720Pにリサイズしてエンコードすると、殆どスピードが出ませんがQSVはリサイズもサポートしているので、小型な録画サーバーを構築するのであればBMAX B2 Plusは有力候補だと思います。
もし、QSVのエンコードが不要であれば兄弟機種のBMAX B1は100ドル切りという破格なので、こちらも候補として有りかもしれません。
OSがHomeではなくProであるため、Windows Updateを完全に止めることもできるので、Windows Updateによる不意の再起動に困らずに済みます。
チューナー
TS抜きチューナーは、探すのは非常に面倒です。
今回私は、新居に引っ越し、そこがJ:COMの引き込みのあるマンションだったので、チューナーは、Aliexpressで購入したDVB-CチューナーをMyGica T230Cを利用しています。このチューナーは、トラモジ環境でなければ利用出来ないという条件はありますが、条件に合う環境であれば、地上波/BSともに見れるので結構優秀です。購入価格は2,454円。
このチューナーは色々とクセがあるので後日記事にします。
トラモジ以外のチューナーだと地上波のみで良ければ、MyGica S270や、同商品の日本の販売店のPlexのPX-S1UD V2.0が良いのではないでしょうか。
他は改造したさんぱくん外出なども候補だと思います。(チップ破壊をやってみましたが、手間なものの、そこまで難しくないです)
他のチューナーだと、Windowsでの利用はドロップが多く評判の悪いPX-W3U4、PX-Q3U4などがあります。
上記の2つのチューナーをLinux OSで有志によるLinuxドライバーを利用すると、安定するらしいです。
ただ、せっかくWindows 10 Pro搭載なのでLinux系OSへの変更はもったいない感じがします。(LinuxだとIntel Media Server非対応CPUなので、高画質なQSVも利用出来ません)
ストレージ
録画先は内蔵の128GBでは足りないのでアイ・オー・データの楽天市場で開催されるユーズドセールで購入したHDDであるIO DATA HDCZ-UT2KC(2TB)を利用しています。
購入価格は3,100円でした。
普通に買うと8,500円程しますが、セールは半額以下でほぼ新品が買えてしまうのでオススメです。
全部合わせて3万円程度?
つまり、これら全部合わせて、BMAX B2 Plus(クーポンなし23,959円)+MyGica T230Cっぽいステイックチューナー(3,000円くらい)+2TB HDD(3,100円)+B-CAS用のカードリーダー(2,000円くらい)=32,059円。
この場合は3万円を超えてしまいますが、Banggoodの発行するクーポンを利用すれば、BMAX B2 Plusが179.99ドル(2万円程度)になるので、このMini PCなら、QSVエンコード対応で2TBストレージの録画サーバーがゼロから約3万円以下から作れてしまいます。
総括的な何か
録画サーバーとしてのレビューが大半を占めていますが、ブラウジング、重くなりがちなYouTube視聴、画像編集などがモッサリ感がなくスムーズに動かすことができるため、満足感は高いと思います。いくつかノベルゲームを試してみましたが、大きな負荷がかからないので問題なく遊べました。
同等スペックのタブレット(CHUWI Hi10 X)に比べると、AC供給だからなのか、動作感が非常に安定しています。
CHUWI Hi10 Xはバッテリー具合だったり本体内の熱の具合で動作に違いがあったので、スペックが同じくらいでもファン付きAC駆動のMini PCの方がレスポンスが良さそうです。
M.2のSSD用の拡張スロットを搭載しているため、ストレージの拡張やストレージの換装で速度を向上させたりすることが簡単に出来ます。
競合機種は同等スペックのCHUWI HeroBoxだと思いますが、小ささやUSBポート数、Pro版Windowsなどの点で、BMAX B2 Plusの方が魅力的です。
購入はこちらから
BMAXのMini PCは兄弟機種として、スペック違いのBMAX B1、BAMX B2 Plus、BMAX B3 Plus、BMAX B4 Proの4つあります。
BMAX B1だけは、サイズが小さくなっています。その他のB2 Plus、B3 Plus、B4 Proは同じ筐体を利用しています。
BMAX B1とB3 Plusは日本のアマゾンでも取り扱っています。以前はB2 Plusの取り扱いもあったようですが、在庫切れの後入荷予定無しになっています。
個人的にはB2 Plusが一番価格と性能のバランスが取れていてコスパがいいと思います。
BMAX B1は、CPUがIntel Celeron N3060で少し前のAtomのようなスペックのため、ブラウジング用途での利用であっても、もっさり感が出てしまいます。
1万円程度でWindows10 Pro搭載という点では完全に破格ですが、スペック的にOKかどうかを考慮して購入するといいと思います。
Banggood
電源タイプはUSタイプを選ぶと、そのまま日本で利用できるものになります。
ちなみに、今回USタイプであるのにも関わらず電源アダプタが付属したように、USタイプ以外を購入しても変換アダプタを同封されるため、どれを購入しても日本で利用できるそうです。
電源タイプによって在庫状況が違うので、USタイプの在庫がなくてもEUやUKタイプのものを購入して早く手に入れるという手もあります。
BMAX B2 Plus
BMAX B1
BMAX B3 Plus
BMAX B4 Pro
クーポン情報
Banggoodから17,386円で購入できるクーポンが発行されました。
クーポン: BGJPMN62302
適用後の価格: 17,386円
お得に買えるクーポンが、発行されている可能性があります。
下記ページでは、毎日最新のクーポンに更新しています。購入前に、是非クーポンをチェックしてみてください。
コメント
HDMI切り替え機を挟んだら起動OKでしたよ。
情報ありがとうございます。切り替え器、今度買ってみます。
いい忘れました。以下の商品です。
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この切り替え機のみを接続し、起動OKです。