yeediがこれからの販売に先駆けクラウドファンディングを開始する、最新お掃除ロボット「yeedi vac 2 pro」と専用ゴミ収集ステーションをご提供頂きました。yeediといえば、かつて他メーカーではみかけなかった、モップ自動洗浄機能を持ったロボット掃除機を先駆けて発売しています。
その後継機にあたるyeedi vac 2 proでは、モップ清掃機能を進化させ、過去モデルには無かった専用ゴミ収集ステーションとの連携が可能となりました。
yeedi vac 2 proの強みは下記の通りです。
- 過去モデルより大きく進化した高周波振動式水拭き機能
- 自動ゴミ収集機能
- 3D構造化ライト技術を応用した3D物体回避機能
- 吸引と水拭きを同時に行うことが可能
- 吸引力最大3000Paの4段階の設定可能
残念ながらモップの自動洗浄機能がなくなってしまいましたが、ロボット掃除機の集めたゴミを収集ステーションが回収出来るようになったり、ロボット掃除機としての走行自体などが強化されています。
yeedi vac 2 pro
これまで色々なタイプのロボット掃除機に触れてきましたが、うまく充電ステーションに帰還できなかったり、家具の足などをうまく認識出来ず、息絶えるなど、多かれ少なかれ起きていました。
私のロボット掃除機の運用方法は、予約清掃機能で起床時間前後に稼働するようにするのですが、たまにベットの下などをうまく抜け出すことが出来ず、その場で電池切れになってしまうなどが起きていました。
しかし、yeedi vac 2 proが我が家にやってきてからは、そういった現象が起きなくなり、朝起きると、掃除ログと一緒に専用のゴミステーションに必ず帰還しています(賢い)
掃除中の様子を見ていると、マッピング機能を活用して非常に賢く掃除していますし、人の手の届かない家具下などまで綺麗にして、マップを活用し脱出不能にならないように上手く掃除をしてくれます。
スペック情報
- モデル名 YDVN11
- 定格電圧 14.4V
- 製品の重量 4.3kg
- 定格出力 40W
- 商品のサイズ 350 x 350 x 77mm
販売形態
yeedi vac 2 proの販売形態は下記の通りです。
- ロボット掃除機本体+充電ステーション
- ロボット掃除機本体+充電ステーション+ゴミ収集機能付き充電ステーション
という2つのパターンでの販売となります。
メーカーからの情報によると、ゴミ集機能付き充電ステーションを単体で購入することは出来ないとのことです。
また、どちらのパターンで購入しても充電ステーションが付属するので、ゴミ集機能付き充電ステーションを利用する場合は、充電機能のみのステーションを利用する必要はないです。
今回は、「ゴミ集機能付き充電ステーション」と「本体」含めてご提供頂いているので、2箱での到着となりました。
付属品
ロボット掃除機本体
本体と充電ステーションのみの構成で購入すると、この中に入っている充電ステーションを利用することになります。掃除機のエッジブラシやモップは一つずつの付属です。
本体の付属品は「掃除機本体」「充電用ドッキングステーション」「エッジブラシ」「説明書」「モップシステム」「洗って使えるクリーニングクロス」となっています。
充電用ドッキングステーションはこんな感じ。ゴミ収集機能付き充電ステーションを使わない場合は、これで充電を行います。
ゴミ収集機能付き充電ステーション
別の箱となっている充電ステーションは、こんな感じで梱包されています。
付属品としては、「説明書」「ベース」「ダスト容器」「スローブ板」「3本のネジ」「電源コード」「2つのダストパック(一つは予めダスト容器にセット済み)」となっています。
本体の消耗品は一つずつでしたが、ゴミ集機能付き充電ステーションではダストパックに予備が付属しています。
梱包の関係で、少し組み立てが必要です。
組み立ては収集部分とスローブ部分が分離しているので、これを付属のドライバーとネジで固定するだけです。
外観
ロボット掃除機本体
本体の外観はこんな感じです。
ルンバのようなメカメカしいデザインではなく、白基調のデザインで全体的に整っているので、部屋のインテリアや家具と調和し易いと思います。
本体の表面部分にはスマートフォンやパソコンで使うWebカメラのようなカメラが搭載されています。このカメラはマッピング専用です。
このカメラは、このロボット掃除機の特徴でもあるLDSセンサー不要のマッピングを実現するvisual mopping(ビジュアルモッピング)のためのセンサーの一つとなっています。この技術のおかげで、他のロボット掃除機よりも厚みが薄く、ベットしたなども入ることが出来ます。詳細は後述しています。
表面の蓋をパカッと開けるとこんな感じ。
主電源とネットワークリセットボタンはここにあります。
ゴミを溜めるボックスと内部清掃用のハケが入っています。ゴミ収集機能付き充電ステーションを利用する場合は、このボックスにゴミが溜まると自動またはアプリの操作で吸い上げられます。
清掃時のゴミを貯めるボックスはこんな感じ。
裏側にはゴミ収集機能付き充電ステーションで吸引出来るように穴が空いていて、通常運転時には蓋がされています。
側面のセンサーは、3Dリアルタイム衝突回避が出来るものとなっています。
この画像は、当製品の中国版の商品紹介画像のものになります。他のロボット掃除機では回避できなかった、床に落ちている本などの小さな物でも回避運転が可能になっています。
本体の裏側はこのような感じです。
メインブラシはゴムとハケのハイブリットなので、髪の毛が絡まることもあります。そのため、たまに手作業でブラシの清掃をするか、メインブラシごと交換をする必要があります。
中央の吸引口の下にある蓋がゴミ収集機能付き充電ステーションで吸引したゴミを収集する部分となっています。ステーションに入ったときのみ蓋が空いて吸い込むという仕組みになっています。
また、他のロボット掃除機と違って、吸引とモップ掛けが同時に行えるようになっているので、モップ掛けを利用する場合は、写真の下の方にある引き出しをモップシステムに差し替えて利用します。
モップシステムを持った掃除機でもダストボックスと同じ場所に設置するため、一度の運行では吸引かモップのどちらかしか行なえないものが殆どでした。そんな中で、この仕様はロボット掃除機としての進化を感じさせられます。
モップシステムはこんな感じ。他社のものとは段違いに色々なギミックがついています。
そして、しっかりと拭き取るために、ある程度重さがあります。
モップのクロスは、この部分だけ剥がして洗ってまた使うことができます。
ゴミ収集機能付き充電ステーション
ゴミ収集機能付き充電ステーションを組み立てるとこんな感じです。
スローブ台があるので、設置する場所はそれなりのスペースを必要とします。
裏面には電源コードを巻くことの出来るポケットがついています。
ゴミの収集時には消費電力が最大1,000Wになるので、できるだけタップを使わずにコンセントに直接繋いだほうが安心です。
上部の蓋はプッシュ式で開きます。
中にダストパックを入れて使います。このパックには約60日分入れられるとのこと。
実際に動かしてみた
このyeedi vac 2 proにはリモコンがないので、まずはスマートフォンを使ったセットアップが必要です。
セットアップの様子は下記の動画の通りです。
スマートフォン側にはyeediアプリをインストールしてセットアップウィザードに従って設定を行うだけなので、特に難しいことは無いと思います。注意すべきこととしては、Wi-Fiは5Ghzに非対応なので、2.4Ghz帯のものしか使えないという点くらいだと思います。
先程の動画では本体の音声が英語でしたが、アプリで日本語に設定出来ます。
不自然な日本語なのかなと思っていましたが、収録音声のようで自然な日本語でした。
動作中の様子
文章よりも動画のほうが動作の様子が伝わりやすいと思うので、動画を用意しました。
出来るだけカメラに映る範囲だけを清掃するようにしています。動画では4倍速処理を行ったりしていますが、モップの使用有無に関わらず、実際に掃除にかかった時間は5分程です。
↓モップ機能を使わない場合
↓モップ機能を使った場合
利用してみて、まず印象に残ったことは、ロボット掃除機の動作中の音が静かなことです。
これまで他のロボット掃除機を利用してきましたが、目に見えるゴミを収集するにはある程度の騒音が避けられなかったのですが、yeedi vac 2 proでは夜でも吸引力設定が4段階中の3くらいまでなら防音対策のある家なら夜でも迷惑にならない程度の音しか出ません。
他のロボット掃除機では吸引の音が大きく、本体のタイヤの音をかき消されてしまう程ですが、タイヤの音が聞こえる程の静音性を持っています。しかも、吸引力確かなもので、清掃前にあったホコリなどは綺麗に吸い取られていました。
走行自体はとても賢く、一度マッピングした部屋なら殆ど無駄な動きがありません。
また、ゴミの溜まりやすい角などは出来るだけサイドブラシが使える方向で吸引をしようとするので、ゴミの取り残しが少なくなっています。
モップ機能に関しては、水分調節もしっかり出来ているようで、拭かれた後は湿っていますが、数分で乾く程度の濡れ具合になっています。
一般的なロボット掃除機のモップ機能は、おまけ程度のものばかりで、床を擦り合わせる程度のものが多いです。
しかし、yeedi vac 2 proでは毎分480回上下左右に強力振動させるモップパッドを搭載しているので、ゴシゴシと汚れをしっかりと取り除きます。
動画をご覧頂いた方にはお分かりかと思いますが、ロボット掃除機としての動作音の静音性は高いものの、ゴミ収集機能付き充電ステーションに戻り、ゴミが収集されるときの動作音が大きいです。
20秒程なのですが、1,000Wのフルパワーで吸い込むようになっているようで、結構大きいです。
集合住宅などで夜に稼働する際には、帰還時に自動収集をオフにしたほうが良さそうです。
自動収集をオフにしておけば、掃除機がステーションに居るときに任意のタイミングで収集を実行出来ます。
yeediアプリ
yeediアプリでは、マッピングで生成されたマップの確認や編集、吸引力・水量調節、予約実行の設定などが出来ます。
物理リモコンの無いyeedi vac 2 proでは、設定や実行に関しては基本的にこのアプリからすることになります。
Amazon AlexaやGoogle Assistantをyeediと連携することで、EchoデバイスやNest Homeなどで制御することが出来ます。
デバイス名は好きな名称にできるので、「掃除機」に変更し、「Alexa、掃除機つけて」などで運用しています。吸引力設定は出来ないみたいです。
「セット」や「装着」という選択肢はステーションでゴミを収集させるコマンドなので、「Alexa、掃除機のセットして」などというとゴミ収集ステーションにゴミが貯められます。
ハイエンドロボット掃除機に付いている出っ張りセンサーが無い点について
ハイエンドロボット掃除機にはどれも表面部分にグルグル回るセンサーが出っ張っています。しかし、yeedi vac 2 proにはその出っ張ったセンサーが付いていません。
今回のレビューにあたって提供いただいたメーカーであるyeediに、このことについて質問しました。メーカーからの回答は下記の通りです。
一般的なマッピング機能を持つロボット掃除機はLDSセンサーが本体上部に出っ張る形で搭載されていて、そのセンサーで全体を把握するため、どうしても10cm高さが必要になっていました。LDSセンサーは周りを見渡す必要があるため、仕様上どうしても出っ張ってしまい、家具を傷つけたり、センサー自体が傷つき、実質的にロボット掃除機の寿命を縮める可能性があります。
しかし、yeedi vac 2 proでは独自のvisual mopping(ビジュアルモッピング)テクノロジーを用いることで、LDSセンサーを搭載せずに正確なマッピング機能を実現させています。
とのことでした。
私は詳細な技術的なことは分からないのですが、yeedi vac 2 proでは、LDSセンサーの代わりにカメラが搭載され、そのカメラが天井の様子を把握し、側面のセンサーの情報と照らし合わせてマッピングしているようです。
気になるマッピング品質ですが、誤判定や走行後に迷子になるなどの問題は全く無く、かなり正確にマッピング出来ています。帰還の際もかなりスムーズです。
yeediの別モデルのモップステーションでも同じようにLDSセンサーが非搭載で、代わりにカメラがついてるのですが、カメラ部分が大きくなっているので、精度自体も改良されているようです。
出っ張りが無いおかげで、本体の高さが7.7cmに収まり、ベットや家具下などでも吸引やモップ掛けが出来ているので、結構大きなメリットとなっています。
総括的な何か
日本国内のyeediとしての商品展開としては、2つ目のモデルになるのですが、非常に完成度が高く、賢い走行と静かな吸引が可能となっています。
ゴミ収集機能付き充電ステーションを使えば、集めたゴミ捨ての回数を大幅に減らすことが出来るので、気持ちとしてもかなり楽です。別途後から購入出来ないので、購入の際にはゴミ収集機能付き充電ステーションを検討してみて欲しいです。
ロボット掃除機ではおまけ機能に思われがちなモップ機能も、かなり強力にゴシゴシ出来ているので、実用性も高いです。
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