今回は、骨伝導イヤホンメーカーのShokzから、もうすぐ発売のShokz OpenRun Proのサンプルを頂きましたのでレビューします。
Shokz(旧: AfterShokz)としては、以前レビューした2019年発売のAeropex以来の4年ぶりのハイエンド骨伝導イヤホンとなり、見た目には大きな変化はないものの、あちこちでアップデートが行われています。
現時点で発売されている骨伝導ワイヤレスイヤホンとしては、最強です。
骨伝導イヤホンが気になっているという方は、是非妥協なしの「Shokz OpenRun Pro」を検討してみてはいかがでしょうか。
Shokz OpenRun Pro
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2022/01/30現在でクラウドファンディングを実施中で、20,537円からで支援でき、この価格で本体を入手することが出来ます。正式に販売が開始されると23,880円(税込み)となるので、気になっている方はこの機会をお見逃しなく!
クラウドファンディングは、2022年2月以降に発送予定で、2月21日までです。
提供: Shokz
スペック
Bluetooth: Bluetooth 5.1
対応コーデック: SBC
マイク: デュアルノイズキャンセリングマイク
マイク感度: -38dB ± 3dB
防水・防塵: IP55
重さ: 29g
バッテリー: 140mAh (約10時間持ち)
最大駆動時間: 最大10日
apt-XやAACコーデックへの対応はされず、SBCのみとなっています。
超低遅延には出来ませんが、大きな遅延が感じられることはないので実用上問題はなさそうです。
マイク入力時のノイズキャンセリングはこの2つの穴から行っているようです。
外観
パッケージ
パッケージはこんな感じ。
Aeropexでは横開きでしたが、今回はiPhoneなどの箱タイプでした。
本体
開封直後なので、製造情報などのタグが付いていますが、簡単に取り外すことができます。
Bluetoothを利用するので気になっている方も多いと思いますが、技適取得済みです。
同封物など
付属品としては、専用ケース、マグネット式充電器、説明書となっています。
マグネット式充電器に関しては、Type-CのShokz OpenMove以外のShokz製品のものと共通です。
Aeropexでは2本ケーブルが付属していましたが、OpenRun Proでは1本になりました。
1本のみの付属ですが、公式から充電ケーブル単体で販売が行われていて、1,000円未満で購入できます。
急速充電に対応
フル充電は、1時間程かかりますが、5分の給電で最大1.5時間利用できる急速充電に対応しています。
充電中は、こんな感じで赤いLEDが点灯します。
装着感
個人的に、Aeropexからの一番の進化としては装着感だと感じています。
耳に触れる部分がAeropexに比べると、薄くなり、平たく広がりました。
これが大きな変化で、接地面が増えたので、周りが静かでない環境(街中や駅のホーム)で音量を大きくせずとも、しっかりと聞こえるようになりました。
Aeropexでは、普通のイヤホンに比べると音量を大きめに設定しないと、聞こえ具合が悪いことがありましたが、OpenRun Proでは普通のイヤホンと同じくらいの音量設定のままでも、しっかりと聞こえます。
Aeropexでも装着時に十分な安定感がありましたが、OpenRun Proになり、より安定感が増しました。
これまで長時間利用では締め付けが少し気になっていましたが、接地面が増えたことで、長時間利用でも締め付けが気にならなくました。
全体的な大きさはAeropexより20%小さくなっていますが、音量コントローラー部分は約30%大きくなり、ボタンが押しやすくなりました。
音質・遅延・受信感度
これまでのShokz製品と音の作り方がガラッと変わっています。
Aeropexなどでは高音を重視した音作りで、中音から低音は弱めでした。
これは骨伝導イヤホンという技術の都合上、低音をしっかり表現するのが難しいことからだと思います。
しかし、OpenRun Proでは高音が少し弱くなっていますが、中音から低音域がしっかりと聞こえる、一般的なイヤホンの音作りになりました。
どちらも声を聞くという点では大きな差がありませんが、音楽再生時にはOpenRun Proの方が臨場感のある音で聞くことが出来ます。
遅延や受信感度に関してはAeropexに引き続き、高性能なものでした。
音漏れ
骨伝導イヤホンの性質上、低音表現を骨伝導だけで実現することには限界があったのか、Aeropexに比べると音漏れは増えました。
これまでは、基本的に振動のみで音を伝導していましたが、画像からも分かるように開口部が数カ所あり、ここから骨伝導だけでは限界だった低音部分の音が聞こえるように補っているようです。これにより、音漏れが増えているようです。
音量次第ではありますが、停車時の電車内などの静かな場所だと、隣にいる人に音声が微かに聞こえてしまう可能性があります。
オープンイヤータイプのイヤホンの音漏れくらいなのかなという印象です。
専用アプリ
このモデルから初の専用アプリが用意されました。
アプリで出来る機能は、マルチポイントペアリング、イコライザ(スタンダード/ボーカルの切り替え)、本体音声アナウンスの言語、アプリの言語、ファームウェアアップデートが用意されています。
これまで本体のボタンの組み合わせが必要だったマルチポイントペアリングモードがアプリで簡単に設定出来るようになりました。
本体のアナウンス言語とアプリ内の言語設定も用意されています。
総括的な何か
Aeropexの見た目と大きな違いはないものの、至るところに新しい機能や改善が見られ、真のモデルチェンジとなっています。
骨伝導イヤホンが気になっているという方は、是非妥協なしの「Shokz OpenRun Pro」を検討してみてはいかがでしょうか。
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